広がる水平面









広がる水平面


隣に水平に広がる大きな畑のある敷地に建つ住宅の計画。

4辺ある敷地に2辺が道路と畑に入るあぜ道に接し

もう1辺は畑、最後の一辺は隣の家の庭という独立性の高い敷地であった。

敷地の周囲が道や畑になっていて都市に対して広がりをもった敷地だったので

その広がりをできるだけ遮ることのないようにした。

そのために、敷地ぎりぎりまで水平に広がる床スラブと屋根スラブを用意した。

その大きな場所に周辺の草花の種が風にとんで周りの環境と同じ草花が咲いていく。

そこに小さな部屋を草花をよけながらつくっていく。

階高の高い1階は地続きに隣接する畑と水平に繋がっていき

宙に浮いた2階スラブは屋根スラブとの間にできた平べったい空間と草原のような外部空間にすることで

周囲の風景にどこまでも水平に繋がっていく。

春には畑にあるたんぽぽが大きな床スラブに咲くだろう。