Floor-scape,Scanning traces








Floor-scape,Scanning traces


1/1スケールの現実として床にある様々な痕跡コンクリートのクラックやペンキの跡や

何かが落ちてできた傷を地図のようにスケールを小さくして読み込むと

新しいランドスケープが見えてくる。

あちこちに入っているクラックは連綿と枝分かれする小川の流れであり

ペンキや汚れの跡は植物の群生するオアシス。

小川のほとりには様々な種類の植物が茂り

そこを渡るための橋が架かる。

それは、もともとある環境を読み解いて新たな状況を作ろうとする建築のリノベーション的な思考であり

また1/1の現実と小さな縮尺の模型との間のスケールを横断して行き来するイメージの中の空間である。

床のマテリアルと真っ白で小さな模型のランドスケープが混ざり合い

リアルとイメージが統合され新しい状況が生まれる。